The diary
不定期ですが、樂FACTORYのメンバーが日々の制作現場の中で考えたこと、出会ったことなどを書き込んで行きます。

2005年3月正蔵襲名披露
野次馬もいいところだと思いつつも浅草で林家正蔵の襲名披露パレードを見てきました。
誰だ?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。こぶ平さんのことですよ。今月、正蔵という名前に変わるんですね。私は普通以上には落語ファンですので一応こんなイベントは滅多にお目にかかれないだろうと思いつつ行ってまいりました。それに、もう何年も前になりますが、こぶ平さんにグルメ番組でお世話になったことがあり、それに弟のいっ平さんとはすれ違えば「ああ、最近どうですか?」などと挨拶するくらいの仲でもあり、そんな仲であればこそこういう記念の日は見ておきたいと思うわけでして。
そんな訳でこぶ平さんを見に行ったというよりも、鶴瓶さん、昇太さん、志の輔さん、小朝さんなど錚錚たる顔ぶれの顔を拝みにいったようなものでして…。
しかし、すごい人出でしたね。改めてこぶ平さんの人気が伺えました。心から祝福できる会になりましたよ。


2005年3月地方発アナ
台本を書いていて明け方になっちゃった時に、たまたま点いていたテレビは朝のニュース番組「朝いち430」
あれぇ?どっかで見覚えのある人だなぁと思ってよ〜く見てみると、中田有紀アナウンサーでした。この人、CXのアナウンサーじゃなかったんだぁ?
と言うのも「考える人」という番組にレギュラーで出演しているからなんですが…。この番組の中で、まるでNHKのアナウンサーのように冷静な受答えで異色な光を放っているもんで気になっていたんですよ。なんて言ったらいいんですかねぇ。ルックスが好みっていうことでもなくて、ただ者じゃないな、と感じさせるような存在感と言いますかねぇ。
で、この人はどうも青森の放送局でアナウンサーをやっていたようなんですね。元々は東京出身のようですから、キー局に入れなくて地方局に行ったくちなんでしょうね。こういう人の中には中田さんのように際立った存在感を持った人がたまにいるんですよ。今後の動向にちょっと注目したいですね。
それにしてもCXのこの辺の番組を作ってる方々はキャスティングのセンスがいいですよね。あの冷静な受答えが狙いだったんですね。頭が下がります。


2005年2月デカレンジャー
デカレンジャー・ショーを見てきました。後楽園です。
やってることは昔ながらのデパートの屋上でやっていたヒーローショーの延長ってところですが、何しろ人気が凄い。朝早くに整理券を貰わなければ入れないくらいでして。で、整理券を貰うために最後尾が霞んで見えないくらい長い列に並ばなくちゃいけない訳です。
ショーは、こう言っちゃなんですが、多少仕掛けが凝ってるなぁと思うくらいで、それほど驚くようなことはしませんが、なんとテレビに出演している本人たちがやってるんですよ。中々サービスが行き届いてるなぁと感心しました。商売としては成り立ってるんだろうか?などと計算してみたりしました。
なんだか子供の頃を思い出して、ちょっとワクワクしたりしましたねぇ。ちょっとだけ。


2005年2月盆栽2
埼玉県に盆栽町というところがあるのをご存知ですか?通称とかではなく、れっきとした地名です。
打合せで行って来ました。心なしか街全体が盆栽のような雰囲気に見えましたよ。盆栽がいいものだと思うようになりました。
それは、盆栽自体が我々に親しみやすくなってきたためなのか、それとも僕がそういうことを理解できる年齢になってきたためなのか、一体どっちなんだろう?ホントに判断できません。誰かに冷静な目で判断して欲しいところです。


2005年2月盆栽
上野の東京都美術館で行われる「国風盆栽展」の取材に行きました。
元々、盆栽にはあまり興味がなかったんですが、行ってみてビックリしました。凄いものです。先入観を持つのは良くないなぁと感じました。2月16日までやってるとのことですので、是非たくさんの人に見て欲しいものです。翌日の朝はちょっと背筋が伸びたような気がしました。


2005年2月遊び
昨日、収録に立会い、夜は前にやった番組の打上げに参加し、今朝生放送の現場に行くという結構忙しい日々を過ごしているのですが、なんだか最近、人の手伝い仕事が多いなぁなんて考えたりしています。
やっぱりディレクターとして関わるのと手伝いで関わるのでは違うものなんですね。自分が演出するときは、たくさんの人を巻き込んで自分自身の“遊び”につき合わせているような感覚があるんです。なんていうか、自分がいたずらを仕掛けてそれにたくさんのお金と人材をつぎ込んでもらいながらそのいたずらを成功させる。みたいなね。
その辺が、この仕事は一度やったらやめられない麻薬のようなものと言われる所以なんでしょうね。


2005年2月砂の器より
ちょっと映画の話を。 久々に「砂の器」を見ています。と言っても半年に一回見てるので十回目くらいになるのかも知れない。
思うのは、その頃の役者のうまさ。いや、日本人の謙虚さなのかもしれない。
「伊勢へ行ってみたいなぁ。ミキケンイチは一体どうして東京へなんか行ってみる気になったのか。・・・とにかく一遍だけでも伊勢へ行ってみたいな。まあ今までね、東北、山陰とさ、土産のない出張ばかりしてるから、どうもね言い出しにくくてさ。ははは・・・。」


2005年1月電車男
「電車男」を読みました。
掲示板2chの中でリアルタイムで展開される出会い〜告白〜成就の話の記録なんですが、図らずも感動してしまいました。こう書くと安っぽいんですがねぇ。
分析する必要なんかないんですが、ちょっと考えて見ますと…
まず、あれが完全ではないにしろドキュメンタリーであるということ、それもリアルに進行しているモノだということがありますね。もしかしたら架空のものかも知れないわけですよ。いわゆる「やらせ」っていうか作り物って言うかね。でもやっぱりフィクションにはない真実味が出てるんですねぇ。まあ、あれが作り物だったとしても怒ったりはしないですけどね。それだけいいものを作ったんだから。作り物だったら返って凄いなぁと思うでしょうね。
本人たちが有名なのにスターになってないのも好感が持てますね。
それより何より実際の感動がたくさん書かれているのが良かったですねぇ。数え切れない人たちが実際に感動している姿を想像させられる訳ですよ。テレビにはあり得ない、不可能な手法なんですね。不特定多数の人たちの感動を見せ付けられてこちらも貰い感動してしまうと。うーん、新しいモノの可能性ってのはいくらでもあるもんだなぁ。


2005年1月謝罪広告
今朝の東北新幹線で俺のあとにトイレ入った方、どうもすみませんでした!
センサーに5分くらい手をかざしても水が出なかったので、静かにフタを閉め、通路に待ち人の気配がないことを確認してから席へ戻りました。
本当に驚かせてしまい申し訳ありません。この場をお借りして…。
いや、今朝のがマジでデカかったんだ。


2005年1月ホームレス失格
遅ればせながら、松井計さんの「ホームレス失格」を読みました。去年、「ホームレス作家」を読みまして、その後ずーっと読まずに積んでいたものをやっと読んだってことです。
まあ、すごい物語ですよ。是非たくさんの人に読んで欲しいですね。
僕らの仕事もこれが他人事ではないんですよね。いつでも落ちていく危険を孕んでいます。クオリティの高い作品を作ることと、対価としての報酬を得ることというのが中々比例してこないものなんですね。
まあ、社会がそうなっているんだからしかたがないという意見もあるでしょう。そういう意見の方が多いかもしれません。しかし、だからといってそういう意見が必ずしも正しいとは限らないでしょう。
多い意見だからこそ間違ってるってこともあるでしょうしね。いいものを作ろうという気持ちが最上のものだとの確信が持ちにくい世の中なんですかね?


2005年1月放電期間
久しぶりに休みらしい休みをとりました。正月は休んだんですけど、なんだか色々と忙しいことがあって休んだ気分ではなかったんですね。
で、僕は休みは必要派ですから、休むことは恥ずかしくありませんし、どんどん休むべきだとさえ考えています。なんか作る人は休みがあってこそ、次にまた何かを作ることができるんじゃないかと思うんです。
よく、休みは充電期間だなんて言いますが、僕は実感として放電期間なんじゃないかなと思ったりします。充電って何かを入れる作業だし、それも結局仕事になっちゃってるような気がするんですね。直前まで激しく何かをやっていて、一杯いっぱいになっちゃってるんですよ。それを捨てきらないとなんだか次に進めないんですよね。
だから休みは何もしません。それにしても放電って時間がかかるんですよねぇ。急速放電ってうまくいかないものなんですね。


2005年1月明けましておめでとうございます
前からいいとは聞いていて、早く観なくちゃとは思っていたんですがやっと「ピノキオ」を観ました。
演出が古いし、オーソドックスな展開で最近のディズニーではみられないストレートな物語なんですね。でも悪くない気がしましたよ。ストーリー自体に力があるんですね。
小手先の安易なパクりアイデアで作ってないところがいいんですよ。
正月番組でもそういうパクりと小手先のごまかしで作ってる番組が見受けられましたが、嫌な気分になるだけで…。一体なんのために作った番組なんだか。NHKでそういうのがあったのはまあ皮肉だよなぁ。
今年も、安易に流されないよう頑張って番組作りに勤しんで参りますのでよろしくお願いします。


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